縦型と比べるとドラム式洗濯機の方が高い
ドラム式洗濯機の価格は10万円〜25万円程度と、家電の中でもかなり大きな買い物になります。縦型の平均価格は6〜8万円なので、初期費用として約2倍の差が生じます。
いくら節水ができてお得とは言っても、ドラム式にそれだけの魅力を感じることができるか、買って損はない買い物になるか。これが、ドラム式洗濯機に手を出し難いと感じる理由の1つかもしれません。
乾燥機能を使わない場合、タオルがごわつく場合も
ドラム式はたたき洗いが基本です。そのため、洗濯したあとに乾燥機能を使わず、外に干すなどして自然乾燥させると、タオルがゴワゴワになった、と感じる人が多いと思います。
ドラム式洗濯を使う場合は、乾燥機能までをセットとして考えましょう。ドラム式洗濯機でしばらく乾燥させるとふっくらとし、仕上がりが良くなります。
洗濯物を途中投入できない
一般的なドラム式洗濯機では、洗濯の途中でドアを開くことができません。ドアが洗濯機の側面についているので、洗濯途中にドアを開けると水が溢れてしまうため、ドアがロックされています。
ただし一部のドラム式洗濯機では、「ロック解除」ボタンを押すことでドアを開けられる機能がついたものもあります。
ドラム式洗濯機はどうやって選ぶ?
現在、縦型タイプの洗濯機を使っている場合でも、特に「水道代を節約したい」「衣類を傷めず長持ちさせたい」「乾燥機能を活用したい」と思っている人にはドラム式がおすすめです。
一度購入したら長いお付き合いになる洗濯機ですから、自分にあった製品を上手に選べるように選び方のポイントを押さえておきましょう。
ドラム式洗濯機の容量は何kgがおすすめ?
ドラム式洗濯機を選ぶ場合、節水、洗浄力、乾燥時間や仕上がりに、実はそれほど大きな差はありませんが、必ず確認しておきたいのが「容量」です。
洗濯機には、6kg以下、7kg、8kg、9kg、10kg、11kg以上の6種類の「容量」があり、日々何人分の洗濯物を、どのくらいの頻度で行うかによって、必要な洗濯機の「容量」が変わってきます。
家庭の洗濯量は、「1日1人あたり1.5kg」と言われています。これに家族の人数をかけ、さらに一度に何日分の洗濯をするかを計算します。つまり、「1.5(kg) ×人数×日数=容量」です。
例えば、4人家族で毎日洗濯する場合は「1.5×4×1=6」、6kgが目安の「容量」となるわけです。
ドラム式洗濯機の扉は左開き?右開き?
ドラム式洗濯機の扉は、左か右に開きます。つまり、部屋の構造によって「左開き」か「右開き」のどちらかを選ぶ必要があります。
洗濯機に向かって扉が左側に開く場合は「左開き」です。洗濯機の左側に壁がある場合は「左開き」がおすすめです。
また右側に壁がある場合には「右開き」のドラム式洗濯機を選びましょう。
ドラム式洗濯機の扉の開き方で家事動線が変わり、使いやすさに影響します。実際に洗濯機置き場に立ってみて、どちらに開く方が洗濯をしやすいのかイメージしてみることをおすすめします。
チャイルドロック付で事故を防ごう
日本でも海外でも、子どもが洗濯機に閉じ込められるという事故が起きています。
ドラム式洗濯機は、洗浄動作が複雑な動きをするため、密封構造になっています。また、洗濯中に衣類の重みでドアが開かないよう、ドア自体も重さのある物が多く、自然に扉が閉まる作りになっている製品もあります。
そのため、運転中だけでなく電源を切った状態でも、扉を開けられない、あるいは扉の金具を外して扉を中からも開けられる「チャイルドロック」や「ドアロックボタン」のついたドラム式洗濯機があります。
小さな子どもがいる家庭では特に、ドラム式洗濯機にチャイルドロックがついているかも、しっかり確認しましょう。