ボディケア法として話題の「筋膜リリース」。今回は、ヨガに活かせる簡単な方法を、峯岸先生に教えていただきました。指先・足先を少し動かすだけで、柔軟性が劇的に変わります!
ヨガジャーナル日本版編集部
肩まわりをゆるめる筋膜リリース:浅後腕線と深前腕線をゆるめよう
浅後腕線(Superficial Back Arm Line)とは
腕線は前・後・浅・深の4つがあり、いずれも肩を通ります。浅後腕線は、僧帽筋、三角筋から、手首の伸筋群につながる筋膜。そのため、手首を動かすことで肩まわりをゆるめることができます。
浅後腕線/Illustration by Misako Nakagawa
浅後腕線のゆるめ方
手首を曲げて僧帽筋をゆるめる
浅後腕線の末端部である手首にアプローチし肩まわりの大きな筋肉、僧帽筋と三角筋をゆるめるワーク。僧帽筋はデスクワークやスマホ操作などで日常的にこりやすい部位で、筋膜が硬く癒着している場合も。手首を曲げるだけの簡単リリースで僧帽筋をゆるめましょう。肩や首が軽くなり肩甲骨の動きもUP!
HOW TO
1.右の腕を伸ばし、手の親指を中にしてグーを握る。そのまま手首を真っすぐ手前に引き寄せて甲を伸ばす。
Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)
2.右腕を体の正面で肩の高さに上げたら、左手で右のこぶしを包みさらに手前に引き寄せる。気持ちいい範囲で手首を曲げ1分半キープ。反対側も。
Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)
POINT:右の手首を遠くへ押し出すようにして気持ちよく伸ばすと効果的。
Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)
肩まわりの柔軟性が高まった!
BEFORE
Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)
AFTER
Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)
深前腕線(Deep Front Arm Line)とは
深前腕線は、胸の深層筋である小胸筋から親指までつながる筋膜ラインです。肩甲骨の烏うこうとっき口突起もこのつながりに含まれるので、肩甲骨の動きを出したいときは、このラインをリリースしましょう。
深前腕線/Illustration by Misako Nakagawa