今日は寿司三昧の日と考えていたのだが、ちょっと寄り道。戸畑駅の近くで「身近なデパ地下」のキャッチコピーに魅せられて、立ち寄ってしまったのがこの「TAPAS(タパス)」。テイクアウト専門店のようだ。
総菜や弁当もあるのだが、ここには知る人ぞ知るミルフィーユコロッケという名物があった。コロッケをミルフィーユにするとはどういうことだ?早速ひとつ頼んでみることにする。
四角いコロッケが手渡された。
ひと口かじってみると、2mm程度にスライスされたじゃがいもとチーズクリームソースを重ねたミルフィーユになっていて、これはうまい。
なるほど、こういうことか。ほくほくのポテトとホワイトソースベースの甘めのチーズクリームが、まるでポテトグラタンのよう。キメの細かいパン粉がサクサクとして食感もいい。
ご飯のおかずにするよりも、単品で味わうのが正解だろう。俺にとって寿司と寿司の間の良いおやつになった。ミルフィーユコロッケはプレーンとカレーの2種類があったので、カレー味も買っていくことにする。
さて、寄り道はここまで。
次の寿司屋へ向かおう!
■店名 TAPAS (タパス)
■住所 福岡県北九州市戸畑区天籟寺2-11-12
■営業時間 15:30〜19:00
■定休日 火曜日
本格江戸前寿司を堪能できる「丸喜すし」
外観から、昭和の香りがする寿司屋。丸喜食堂という看板は、昭和26年の創業当時からの名残だそう。
ここはワタナベが寿司を握った店だ。俺は、この店に来るために戸畑駅から歩いてきたのだ。
ワタナベは寿司だけを握ったが、本来、このお店は、つまみと握りとお酒を楽しむというスタイル。
ランチはやらず、夜だけの営業しているのも、お酒を飲みながらゆっくりと寿司やつまみを楽しんでほしいという意向からだ。
どちらかといえば高級寿司路線のこの店だが、実はコスパがものすごく良い。おまかせコースは、つまみが7〜8品と握り11貫がついて、なんと1万円。
ひとつひとつのつまみやネタも、日中に時間をかけて仕込んでいるため、どれもうまい。つまみは、煮タコのような定番のものから、太刀魚のたたき、白魚の茶碗蒸し、アワビの肝和え、丸茄子、白子の西京焼き、生桜海老の素揚げなど、季節の食材を使い、様々なレパートリーで提供される。これは、ひと品ごとに日本酒が進んでしかたがない。
店内に飾られた有田焼
また、料理と器のバランスがものすごく美しいのだ。なんと提供する器は、全て有田焼。
実は、大将が佐賀の窯元の御子息なのだ。それゆえの器の目利き。目でも楽しませようという、大将の料理へのこだわりを感じる。
うに
握りは、地元で捕れる魚介を中心に使った江戸前寿司。
シャリにも店主の格別なこだわりが強く反映されている。米酢と赤酢のブレンドを使い、炊飯に使用する水もわざわざ蔵元から取り寄せているほどなのだ。
握りのシャリはやや小さめで、ネタを存分に味わえるサイズ感。シャリで腹一杯にならないための工夫でもある。赤酢のブレンド具合が絶妙で、これまた日本酒が進んでしまう味だ。