喉の調子が悪い、風邪気味かも。という人のために、こちらの記事では喉にいい飲み物を紹介します。喉にいいと有名なあの食品は実際に効くの?具体的にどんな成分が効くの?そんな疑問に管理栄養士がわかりやすく解説してきます。
喉にいい食べ物ってあるの?
喉に直接きくという科学的根拠のある食材はありませんが、食材に含まれている成分で喉の症状を和らげることが期待できるようです。喉の調子がよくないと感じたら早めのセルフケアをおこなうことで風邪の悪化を防ぐことにつながります。
ですが、この食品だけ食べていれば大丈夫というわけではないので、ストレスをためない生活を心がけたり、免疫力をアップさせたりすることにも気をつけながら予防をしてくださいね。
喉にいい食材は?
生姜
生の生姜に多く含まれているジンゲロールという成分は、体内に入り込んだ細菌やウイルスを殺菌する作用があるといわれています。
加熱したしょうがに含まれるショウガオールは、血流の流れを良くして体を温めてくれるといわれています。食べかたによって効能が変化する生姜。風邪予防には生の生姜を、風邪をひいたときは加熱したしょうがを食べるなど、症状によって使い分けられるといいですね。(※1)
大根
大根をすりおろしたり切ることで生成される辛み成分、イソチオシアネート。この成分はせきや、のどの炎症を抑えてくれるといわれています。根の先端に近づくほどイソチオシアネートの量が増えるので、喉が痛いときは根の先端付近を使うのがおすすめです。
同じく大根に含まれるビタミンCは、風邪をひいたときにとると、風邪の治りをはやめるとも言われていますので、毎日の食事で意識しながらとりいれてみましょう。(※2,3,4)
きんかん
咳やのどの痛みに効果的といわれている果物、きんかん。のど飴にも使われている、なじみのある食材ですね。きんかんには炎症、細菌が増えるのを抑えてくれるはたらきがあるといわれています。
また、きんかんに含まれるヘスペリジンという成分はビタミンCの吸収率を高める効果があるため、風邪予防にも役立ちます。柑橘類の皮に多く含まれているため、皮ごと食べるきんかんは、ヘスペリジンをあますことなくとることができます。(※5,6)
はちみつ
喉の不調を感じたときに食べる食品として真っ先に思い浮かぶのが、はちみつですよね。はちみつは喉のうるおいを保つのに役立ち、雑菌の感染を抑える抗菌力もあるといわれていますよ。特有のとろみも喉の不快感を和らげるのを助けてくれます。アメリカの研究では、はちみつには咳の反射中枢を抑える作用もあると論文で発表されています。
さらに、口内炎や口角炎にも良いとされているため、風邪気味で口の中が荒れてしまったときにも役立ちますね。(※7)
カモミール
「植物の医者」とも呼ばれているハーブ、カモミール。和名ではカミツレとして親しまれています。
カモミールの非常に優れた炎症を抑える成分は、特に口の中から消化器系の粘膜にいいとといわれているため、喉にはもちろん、胃や腸の調子が悪い時にも役立ちます。(※8,9)
喉が痛いときに避けるべき飲み物
冷たい飲み物
冷たい飲み物は、喉に刺激を与えてしまうことになるので避けたほうがいいようです。同様に、極端に熱い飲み物も喉を傷つけてしまうおそれがあるので注意が必要です。
喉をいたわるにはこまめな水分補給が大切なので、常温や、熱すぎない飲み物をとるようにしたほうがよさそうですね。(※10)
アルコール類
アルコール類は喉に負担がかかるといわれていて、特にアルコール度数の高いお酒は喉だけでなく食道も傷つけてしまうといわれています。
さらに喉が腫れていたりするときににお酒を飲むと、悪化してしまうおそれがあります。喉の調子が悪くないときも、喉を守るためには気をつけたいですね。(※11)