温かい部屋に1時間ほど置いて発酵
発酵が完了すると、生地の量が約2倍に膨らみ、表面にぷつぷつと気泡ができています。室温によって多少大きさは変わりますが、気泡が出ていればおおむね問題ありません。
この状態でかき混ぜず、そのまま焼いていきます。
4. 弱火で8~10分焼く
キッチンペーパーを使ってフライパンに薄く油を塗り、生地を型に流して弱めの中火で焼いていきます。今回は直径9cmの型を使い、5枚焼きました。1枚当たり大さじ2杯半を目安に生地を流してください。
使用したのは、100均で売られているシリコン製のホットケーキ型。こちらにも内側に薄く油を塗っておくと安心です。ほかにも、目玉焼きリングやセルクルなど、火にかけられるリング型であればどんなものでも代用できます。型がなければパンケーキのようにそのままフライパンに流して焼いてください。
生地を焼くまでに時間がかかると泡が消えてしまうので、型が2個あると倍の速度で焼けて失敗がありません。
写真のように表面にぷつぷつと大きな穴が開いた状態になったら、火力を弱火に落とします。穴が開いて、段々とクランペットらしさが増してきましたね。
生地を流してから大体8分ほど焼き、生地の表面が乾いたら型から外して裏返します。裏面は、薄く焼き色が付く程度に1~2分サッと焼けばできあがりです。
※シリコンでもフライパンにのせると熱くなるので、やけどには充分注意してください。
上手に作るコツは…
クランペットを上手に作るコツは、「発酵」と「焼き」にあります。
上手に発酵させるには、生地を作るときの牛乳の温度と、ドライイーストを完全に溶かすことが大切です。さらに、できあがった生地になるべくダメージを与えずに焼くことを意識してください。ボウルのなかの生地をすくう過程で、段々と泡が消えてしまいます。
さらに、裏返すのはかならず表面が乾いてからにしましょう。表面の生地が生のまま裏返すとせっかくの穴が生地で埋まってしまい、残念な見た目になります。
ベーキングパウダーがない場合は重曹で代用
ベーキングパウダーがない場合は、重曹で代用できます。
その場合は、1時間生地を発酵させたあと、取り置いておいた分量の中の水30ccで重曹小さじ1/2を溶いたものを加えて混ぜます。この生地をさらに20~30分室温に置いて(またはオーブンの発酵機能で)発酵させてから焼いてください。
クランペットならアレンジいろいろ
しょっぱい系で朝ごはんに
クランペットは甘すぎないので、目玉焼きやベーコンなど、おかずとの相性抜群。サラダとともにワンプレートに盛り付ければ、立派な朝食になります。
まとめて焼いておいてフライパンやトースターで軽くリベイクすると、焼きたてのようなおいしさが復活しますよ!
蜂蜜やメープルシロップがしみ込むのがクランペットの醍醐味。じゅわっとした甘い誘惑は、パンケーキ以上かも!?