コロナ禍で再注目な食材「バナナ」。「朝」食べることで、その理由はメンタルケアに効果的なセロトニン分泌に働くから。リラックス効果から、安眠、便秘解消、冷えなど更年期症状の緩和、ダイエットにも良い効果があります。プロテインドリンクの専門店が続々登場、スーパーやコンビニでも有機栽培や産地にこだわったブランドバナナが登場。ぐっと美味しくなったワンランク上のバナナも手に入るようになりました。バナナは、もともとアスリート食。美しい筋力づくりにはかかせません。なんとなくゆらぎやすいこの時期、バナナのハッピーパワーをチャージしてみませんか。
バナナは「アスリート食」。免疫力を高め、体の健康を維持する優秀な食材
アスリートの定番食、バナナに含まれる果糖は、吸収がはやく、即効性のあるエネルギー源。ただ、アスリートが好むのはそれだけはありません。糖質以外にも、βーカロテン、ビタミンB群、ビタミンC、カリウム、食物繊維のペクチン、オリゴ糖を含み、免疫力を高めてメンタルや体の健康を維持するには最適な食材のひとつだからです。これらは、特別な運動をしない人にでも有効な食材と言えます。
「バナナモーニング」で、ハッピーホルモン「セロトニン」をつくろう!
必須アミノ酸の一つであるトリプトファンからセロトニンという神経伝達物質が作られ、夜になるとセロトニンを材料としてメラトニンが生成されます。メラトニンは「ハッピーホルモン」とよばれ、メンタルの維持や入眠作用があることで知られています。この「セロトニン」の原料である「トリプトファン」とその合成に必要な「ビタミンB6」を両方含むのがバナナ。ペクチンなど食物繊維は副交感神経を優位にしてストレス緩和する栄養素、これも安眠に働きます。
「朝」バナナが、良い理由
セロトニンの分泌までには時間がかかります。そのため、朝食べておくことが大切になります。バナナは朝食の定番であるヨーグルトやシリアル、パンとも相性が良く無理なく取り入れることができます。最近は朝はスムージーやジュースにするスタイルも増えています。
美容とダイエットにも「朝のフルーツは金」といわれます。なぜなら食物繊維が豊富なバナナは、内臓のデトックスタイム10時前後に食べることで効果がアップするから。バナナはエネルギー代謝の早い糖質、果糖を含みます。朝食べることで、糖質を日中に消費してしまえば体内への蓄積を防ぐことができるので、ダイエット中も安心というわけです。この果糖のスピーディーなエネルギー変換は、枯渇した朝の脳のパフォーマンスアップに有効活用できます。
ヨーグルト、豆乳、プロテインなどと食べると「睡眠」と「美ボディづくり」にも有効
いまブームの「たんぱく質」。セロトニンを分泌する「トリプトファン」はアミノ酸とは、たんぱく質の構成要素。つまり、たんぱく質フードも安眠に効果があります。
バナナと一緒に食べるメリットは、たんぱく質の体内での代謝合成を促進するビタミンB6、ビタミンC、代謝アップのビタミンB,マグネシウムが1度にとれるから。美しい筋肉をつくるたんぱく質の筋肉合成も、スピーディにスイッチオン!消化吸収の早い「ヨーグルト」や「豆乳」「きなこ」などはバナナは抜群の組み合わせ!朝の定番ですね。
プロテインとも相性◎。これらのたんぱく質フードは、バナナ単体で食べるよりも、バナナに含まれる糖質の血糖値の急上昇もゆるやかにしてくれるので、ダイエットの観点からもそのまま食べるよりもタンパク質と食べることをおすすめします。
バナナは太る?気になるカロリーは、コンビニおにぎりの半分
バナナは中サイズ1本100g食べても86キロカロリー。コンビニのおにぎりやサンドウィッチの半分程度。それでいて「しっかり甘い」のもポイント。ヨーグルトなどの乳製品やシリアル、パンやスイーツ、スムージーとも相性抜群。砂糖の代わりに加えれば自然の甘さとして活用できる「罪悪感ない甘味」の代表格ともいえますね。
セロトニン+食物繊維・オリゴ糖=「腸活・美肌」に!
バナナを食べると腸の調子がよくなる、と実感しているひとも多いかもしれません。セロトニンは自律神経を整えて腸活にも有効。また、バナナには食物繊維「ペクチン」と善玉菌のエサになるオリゴ糖がたっぷり。さらに、マグネシウムは腸の細胞から水分を引き出して、便を柔らかくしてくれる働きがあります。
セロトニン+マグネシウム=筋肉のスムーズな動きをサポート
自宅時間が増え、運動不足解消におうちヨガやウォーキングを始めようと考えている人も多いでしょう。ですが、いきなり運動をすると足がつったり思わぬ怪我にもつながります。バナナに含まれるマグネシウムは、筋肉の収縮を助けるので、筋肉の動きをスムーズにし、けが予防にも有効。可動域を広げるにも良いでしょう。
アンチエイジングや免疫力アップには「シュガースポット」が多いものを
バナナが熟すと黒い斑点(=シュガースポット)が多くなるほど免疫力アップには効果が期待できます。皮をむいたときに見える白い筋も抗酸化作用がたっぷり含まれるので一緒に食べましょう。
むくみに悩む肉食女子には「カリウム」を
バナナはカリウム豊富なむくみ予防のフルーツでもあります。例えば焼肉やラーメンなど塩分が高い料理やアルコールなどむくみやすい食事が多いひとはぜひ取り入れてみては。
コンビニでも有機バナナが購入できる!
成城石井で人気だった「田辺農園エクアドル有機バナナ」がローソンで購入可能に!
「田辺農園エクアドル有機バナナ」
田辺農園のこだわりはバナナの為に井戸を掘り、地下水を汲み上げ、自然の水流を活かしたダムで「人間が飲めるほどきれいな水」と、化学肥料に頼ることなく、自分達で作ったバナナを有機肥料として活用した土をつかった、体にやさしい甘いバナナ。手軽に購入できフードロスもない1本売りが嬉しいですね。
バナナモーニングで、1日のスタートをちょっとハッピーに。ぜひお試しください。
ライター/松田真紀
1972年兵庫県生まれ。管理栄養士。日本抗加齢医学会認定指導士。アスリートフードマイスター3級。女子栄養大学卒。自ら18才から15年以上20kgの体重増減、摂食障害に。苦しいダイエット生活の末辿り着いた、外食、コンビニOK!ラクして楽しむダイエットを提案。年間1000人以上のダイエットカウンセリング、企業や施設団体の講演など多方面で活躍中。著書『居酒屋ダイエット』(三笠書房)。趣味はトライアスロン、100kmウルトラマラソン、フルマラソン、全米ヨガアライアンス200習得中。