代表的なイギリス菓子ショートブレッドを自宅で再現してみました。いろいろなレシピがありますが、本場で愛される伝統的な作り方でご紹介。少し入った塩分がちょうどよく、紅茶のお供ににぴったりです。シンプルなお味だからアレンジもしやすいですよ♪
ako0811
ショートブレッドでイギリスの伝統の味を堪能
日本でも馴染みのおやつ「ショートブレッド」はスコットランド発祥の伝統菓子です。
英語表記は「short bread」と示します。食感がサクサクという意味の「short」と、パンの意味の「bread」の2つの単語が合わさってできた名前です。
日本で一番よく目にするのは棒状のフィンガータイプですが、現地では成形を簡単にスプーンですくって丸型で焼きあげることも多いようです。
素朴な印象のショートブレッドですが、昔は非常に高価なお菓子であったため、お祝いの席で出される特別な存在だったんですよ。
どんな味?
名前の由来の通りサクサクッとした食感が特徴的です。たっぷり入ったバターで風味がよくリッチな味わい、ほのかな塩加減が甘さを引き立てます。シンプルで素朴なショートブレッドは飽きのこないお茶菓子。昔からティータイムには欠かせない日常のおやつなんですね。
基本のショートブレッドレシピ
ショートブレッドは、一般的に小麦粉、バター、塩、砂糖の4つの材料で作られるシンプルなお菓子。バターを練って砂糖を加えてから粉類を混ぜて作るクッキーに対し、ショートブレッドは逆の手順。ふるった粉にバターを混ぜ、ポロポロにしてから砂糖を加えます。作る手順を変えるだけで名前も異なる別のお菓子になるなんて、なんだか不思議です。
材料(14本分)
・無塩バター……100g
・砂糖……40g
・薄力粉……160g
・塩……小さじ1/4杯
※有塩バターを使う場合は、塩の分量を少し減らしましょう。
作り方
空気をふくませしっかりふるっておくことで仕上がりの食感に差が生まれます。手間ですが、薄力粉と塩はふるって使いましょう。
ふるった薄力粉を入れたボウルに、賽の目にカットしたバターを加えます。バターは使うギリギリまで冷やしておき、小さ目にカットすることで扱いやすくなります。
薄力粉の中で、バターを指先で潰しながらポロポロの状態にします。夏場などでバターがだれてきたら、冷蔵庫に入れて再度冷やしてからすすめましょう。
全体的に米粒くらいの大きさの塊がポロポロできるくらいまでに、バターと薄力粉を根気よく潰していきます。
※味や食感が均一になるよう、できるだけポロポロの状態のサイズがそろうようにしてください。
ポロポロになった生地に、砂糖をまぶしいれゴムべらなどでさっと混ぜ合わせます。
水分のない生地は袋に入れる段階ではまだサラサラしており、まったく固まっていません。
袋に入れて、麺棒などでギュギュっと押さえていくと全体がひとまとまりになってきます。
空気を入れずに隙間なく四角く形を作ります。厚さは1.5mm程度、長さは10cmくらいです。そのまま冷蔵庫で1時間休ませると、もろもろと崩れないまとまった生地になります。
袋から開け、天板のサイズにカットしたクッキングシートの上で生地を2cm×5cmの大きさに切り分けます。生地は崩れやすいので、そのまま天板にのせられるようにクッキングシートの上で作業するといいですよ。
表面に竹串などで穴をあけ模様をつけるとグッと本場っぽい雰囲気になります♪
150度に予熱したオーブンで約30〜35分焼き上げます。天板の上でゆっくり冷まして出来上がりです。
焼き上がりは崩れやすいので、冷めてから触れるようにしましょう。低温で焼くことで焼き目のない白っぽい本場のショートブレッドになります。