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「オーガニックマーク」どのくらい理解してる?認証マークに込められたメッセージを学ぼう

ライフスタイル

「LOHAS」「フェアトレード」という言葉が世に広まりだして早20年。今や「オーガニック」という言葉は聞き慣れた言葉となりました。そして最近ではオーガニックに代わり、「サスティナブル」という言葉も良く耳にします。国内外のさまざまな商品に貼られているオーガニックマークは今や、食品にとどまらずシャンプーリンスや化粧品でも見かけるようにもなりました。今回は代表的な商品マークと、マークに込められたメッセージをvegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主、半田葉子さんが解説します。

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oekolandbau.de

2001年に導入された、ドイツのオーガニック認証マーク。ドイツ独自の項目と共に、EUのオーガニック認証をクリアした商品が、オーガニックマークと一緒に貼付することになっています。2021年9月30日現在、ドイツの6,360社、94,612の製品にこのラベルが登録されています。

◆エコサート
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エコサートオーガニック

フランスおよび130カ国以上で、30年以上オーガニック製品の監査と認証に関する経験を持つエコサート。気候と環境保護/土壌肥沃度の保全/生物多様性の保全/自然循環と動物福祉の尊重/化学・合成品の未使用/GMOがないこと/消費者に対する透明なラベル表示など、数多くある項目をクリアした商品につけられる。主に有機酒類、養蜂業者、有機JAS認証対象外の加工食品などが対象。最近では化粧品にも多くみられるようになりました。

◆アメリカ政府認証:USDA(ユーエスディーエー)オーガニック
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米国農務省

米国農務省(USDA)が認定する食品基準のオーガニック認証。食品に表示されることが多い認証マークで、20ページにもわたる手続きの内容項目や、500ドルの使用料、生産工程にも厳しい基準が設けられています。

「オーガニックマーク」以外にも商品にはたくさんのマークが貼付されています。

◆フェアトレードマーク
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フェアトレードジャパン

珈琲豆やカカオをはじめ洋服の繊維など、世界各国で公正とは言えない、立場の弱い発展途上国の生産者や労働者を利用した商品生産が問題となっています。
「フェアトレード」はそのような人々の生活改善と自立を目指す貿易のしくみを作るべく発足された組織。公正な貿易の実現によって、世界から貧困がなくなり、生産者が持続可能な生活を実現し、自ら未来を切り開いていける世界をビジョンとしています。
国際フェアトレード認証ラベルは、その原料が生産されてから、輸出入、加工、製造工程を経て「フェアトレード認証製品」として完成品となるまでの各工程で、国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)が定めた国際フェアトレード基準が守られている事を証明するものとされています。

◆リーピングバニー認定:クルエルティフリーマーク
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リーピングカンパニー

動物実験を行わずにできた製品のことを指します。化粧品の原料や製品を開発・製造から消費者の手元に届くまでのいかなるフェーズにおいてもウサギやモルモット、ラットなどの動物実験をしていないことを前提としています。貼られる商品はシャンプーリンスをはじめ、化粧品や歯磨き粉などさまざま。ヨーロッパや欧米を中心とし、動物実験を行わずにできた製品に貼られるマークはいくつかあり、リーピングバニーの他にもPeTA認証マーク(アメリカ)・IHTK認証マーク(ドイツ)などどれもウサギをモチーフにしたマークが特徴です。

PeTA
IHTK
◆Vegan Society(ヴィーガン協会): VEGANマーク
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vegan society

世界で最も歴史のあるヴィーガン組織「Vegan Society(ヴィーガン協会)」のマークです。認定対象は食品以外にも化粧品や日用品などさまざまあり、このVeganマークの取得には非常に厳しい基準が設けられています。製造過程でも植物と水のみで作られていることが基準となり、動物実験をしているものには適用されません。
日本でもここ数年でさまざまなNPO法人がVeganマークを広めていますが、世界共通のマークとしてはこのマークと言えるでしょう。

◆ハラル(ハラール)認証
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ハラル・ジャパン協会

イスラムの教えでハラル(ハラール)【アラビア語: حلال Halāl 】とは、「許されている」という意味です。ハラルに似た「ハラム」は「禁じられている」という意味で、ハラルやハラムは「もの」や「こと」が神に許されているのか禁じられているのかどうかを示す考え方です。豚肉や酒は良く知られている禁止されている食品ですが、さまざまな宗教により内容は異なり、300団体以上ものハラル認証機関があると言われています。

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