家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。気の合うお友達にもなかなか相談しにくい「お金のこと」に悩んでいる人はいませんか? 有料相談に申し込むほどではないけど、ちょっと聞いてみたいお金の疑問に、家計簿・家計管理アドバイザーがお答えいたします。今回は、「子どもの電子マネーの使い方が心配」というお悩みです。
子どもの電子マネーの使い方が心配です!
今回のご相談者は、「子どもの電子マネーの使い方が心配」と悩んでいるご様子です。相談内容を見てみましょう。
小学校高学年の息子の電子マネーの使い方が心配です。
両親が共働きで不在の時間が長いため、子どもは習い事や塾などに1人ででかけることが多くなっています。
現金を持たせると紛失などが心配なため、交通系のICカードなどを利用した電子マネーで決済させるようにしています。
夕飯も間に合わない時は、コンビニなどで購入して済まさせることも多いため、多めにチャージしておいて、子どもに電子マネーで支払ってもらうこともよくあります。
いつでも使えるように残高不足にならないよう気を配っているのですが、最近では電子マネーは「いくら使ってもいいもの」という認識になってしまっているようで、子どもの金銭感覚が心配です。
習い事や塾に1人で通っているので、電子マネーの利用をやめることはできませんし、子どもに負担をかけている分、これくらいはいいかなと思っているところも甘いとは思うのですが、子どもにどうやって使いすぎないように伝えるべきか迷っています。
子どもに教えたい「電子マネーの使い方」
最近は、大人でも現金よりも電子マネーを利用する人が増えてきていますから、子ども達が電子マネーを利用するのも当然の流れとなっています。
大人でも電子マネーが上手に使えない人がいるくらいですから、ましてや子どもに上手に電子マネーと付き合うことを教えるのは難しいですよね。
今回の投稿者のママのように「子どもの電子マネーの使い方が気になる」時にできる対策を一緒に考えてみましょう。
1 電子マネーをチャージしすぎない
電子マネーの使い方は、大人でも子どもでも同じですが、まずチャージをしすぎないことが大切です。
なくなったらチャージするのではなく、必要な時に必要なだけチャージすることが使いすぎを防止します。
大人はクレジットカードなどを連携することで、オートチャージなどさまざまな方法で電子マネーを利用することができますが、子どもであればクレジットカードは自由に利用できません。
そこを上手に利用して、電子マネーを使いすぎてしまう傾向のある子どもには、余裕をもって持たせるよりも、必要最低限の電子マネーを持たせるように工夫すると良いでしょう。
2 予算を伝え、残高を意識させる
電子マネーを利用していると、子どももピッとかざすだけで電車やバスを利用できたり、欲しいものを購入できたりするので、いつの間にかお金を使っている意識がなくなってしまうことがあります。
大人も忙しくしていると、子どもの自由にさせがちになってしまいますが、ここはしっかりと親が先導することが大切です。
「一週間の間に必要な交通費は○○円、夕飯を〇日分○○円で購入すると考えると、1週間の間に必要な電子マネーはいくらになるから、これだけチャージするね。これで足りなくなったら使いすぎだよ」といった具合に、いつまでにいくら使っても良いのかという取り決めを子どもとの間で交わした方が良いでしょう。
子どもが自分で資金計画を立てられるようになるまでには時間がかかるものです。「もうひとりでも大丈夫」と親が安心できるまでは、親のサポートを大切にしましょう。
3 使い道を親子で確認する
同時に行ってほしいのが、「何にいくら使ったのか」という使い道の確認です。
チャージだけして、あとはほったらかしというのでは、子どもは上手に電子マネーを使えるようにはなりません。
電子マネーの利用履歴などから利用した金額は分かるかもしれませんが、何を買ったかまでは分かりません。レシートは必ず持ち帰らせ、親も内容を確認するなど、子が何にいくら使ったのかは親も把握することが大切です。
面倒なようですが、「親がしっかり見ている」ということが子どもに伝わると、子も自然と「使いすぎるのはいけない」と理解できるようになるものです。反対に、「親が全く見ていない」ことが子どもに伝わると、子どもも「少し使いすぎても分からないだろう」と判断しやすくなります。
電子マネーと上手につき合うために
子どもが電子マネーを上手に使えるようになるには、親のサポートが欠かせません。