一般的に、ヨガは今の自分に意識を向けて行うもの、自分の呼吸に集中して深めていくものと言われていますが、自分一人ではなくパートナーと二人で一つにポーズを行うヨガがあります。「ペアヨガ」「パートナーヨガ」と呼ばれるヨガです。仕事やプライベートにおいて、一人ではできないことも二人で協力しあうとうまくいくことがありますよね。ヨガのポーズも同じです。パートナーと行うペアヨガを楽しむために欠かせないポイントとはどんなことでしょうか?
須藤玲子
ペアヨガとは
親子や夫婦、カップルや友達など、スキンシップやコミュニケーションを深めるきっかけにもなるペアヨガ。最近は、ヨガのイベントだけでなく学校や、地域、その他野外のイベントでも取り上げられることが増えてきました。普段は一人で行うヨガのポーズを二人で行うため、自分のペースだけではなかなかうまくいかないこともあります。ペアヨガは、二人三脚のようなもの。ペアヨガのポーズは基本的で初心者でもチャレンジできるものがほとんどですが、心地よいポーズにするためにはお互いに愛情をもって協力し合うことが大切です。
お互いの呼吸を合わせる
ヨガをする時のポイントはいくつかありますが、最も大切なのは、呼吸に合わせて身体を動かすこと。この点で、ヨガは他のエクササイズと大きく異なっています。一人でするヨガも、二人でするペアヨガも呼吸に合わせて行うことが重要なポイントになります。まずは背中合わせで支え合うように座り、お互いの呼吸を合わせてみましょう。最初はバラバラだった呼吸が合うようになると、身体も心も穏やかに解放され、癒しの感覚を味わうことができるでしょう。ポーズを続けていく過程で、相手の呼吸が浅くなっていると感じた時は、ポーズを緩めて一つ前の動きに戻りましょう。お互いの呼吸が深く保てるように注意を払いましょう!
お互いを信頼し合う
ペアヨガは、一つのポーズを二人で行うヨガ。お互いを支え合うことが大切です。支え合うために必要不可欠なことは相手を信頼すること。安心してヨガを楽しむための最大のポイントです。通常のレッスンでは、インストラクターのリードでポーズが深まり、また、実際に身体に触れて心地よいポーズへと誘導してくれることもあるでしょう。「今までできなかったことができた!」という喜びや「わたしでもここまでいける!」という気づきがあった人もいるのではないでしょうか?その喜びや気づきはインストラクターとの信頼関係があってこそ。ペアヨガでも同様にお互いを信頼する気持ちがポーズを深めることに繋がります。
お互いを思いやる
ペアヨガは相手の身体の重みや力を借りてポーズを深めていくもの。柔軟性や体力には個人差があります。ポーズを進めていく時には自分のペースではなく、相の手ペースを尊重し声を掛け合いましょう!強さが適切かどうか、痛みや違和感がないか、心地よいかどうか、お互いを思いやる気持ちを忘れないこと。パートナーの心地よさは呼吸とともに自分にも伝わってきます。逆に、思いやりの気持ちが欠けてしまうと、不安や不快感も共有してしまうことがあります。ペアヨガのメリットを最大限に味わえるように、心地よさの相乗効果を目指しましょう。
ペアヨガにトライしよう
大切な人と一緒にペアヨガに挑戦してみませんか?手頃なイベントがあれば一緒に参加するのもよし。スタジオのインストラクターにペアヨガのやり方を教えてもらうのもよし。お互いの呼吸やぬくもりを直に感じとれるペアヨガ。手を取り合い支え合うことでより深い信頼関係を築くきっかけになるかもしれません。