精神科で外来を行い、6万人以上インスタやvoicyのフォロワーに対してHSP気質に関する発信、書籍刊行など幅広い分野で活動する精神科医しょうさんが、HSPやメンタルヘルスに関する身近なギモンを解説。生きづらいをラクにするためのヒントを連載形式で紹介します。
こんにちは!精神科医しょうです。「仕事の事が頭から離れない...」この悩みは私がSNSなどで、交流していても多く寄せられる悩みの1つです。仕事が終わった後や休日も仕事の事が頭から離れないと、不安や大きなストレスを感じてしまいますよね。その不安やストレスを感じ続けた結果、メンタルも不安定になってしまうなんて事もあります。このように「仕事のことが頭から離れない時」はどうすれば良いのでしょうか?
今回は3つの対処法
① 紙に書き出してみる
➁ 休日はできる範囲で仕事の情報を遮断する
③ 運動や瞑想をして今に集中する
についてお伝えしますね。ぜひ参考にして頂ければ嬉しいです。
1 紙に書き出してみる
仕事の事について紙に書き出してみる事で
「どうして仕事の事を考えてしまっているのか?」
「仕事の心配事や不安な事は何なのか?」
といったように、「どうして仕事の事が頭から離れないのか?」という事に対して頭の中が整理され、客観的に見ることができます。このように「頭の中を整理して客観的に見ること」で冷静になることができ、とにかく頭の中で増加している仕事の不安感にストップをかけることができるんですね。仕事の事を頭の中だけで考えてしまうと、さらに不安や焦りが湧いてくるなんてこともあります。そのためまずは、紙に書き出して頭の中を整理し、不安感にストップをかけることを心掛けてみましょう。
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2 休日はできる範囲で仕事の情報を遮断する
「休日についスマホで仕事のメールを見てしまって、仕事の事が頭から離れない...」
「家に置いてあった仕事の資料が目に入って、何か仕事のミスがないか不安に...」
こんな経験したことはありませんか? このように休日にも仕事の情報にふれてしまうことで、連想ゲームのように仕事について考えてしまう原因になっていることも多いです。そのため、休日はできる範囲で仕事の情報を遮断してほしいんですね。
例えば
・家の中を整理整頓して、仕事の資料やカバンなどを目に入らないようにする
・スマホを持たずに外出して、仕事のメールなどを開かないようにする
こんな対策をしてみましょう。
「絶対に仕事の事を考えないように...!」と意識し過ぎるとかえって逆効果になってしまう事もあるので、「できる範囲で仕事の情報にふれないようにしよう...!」ぐらいの意識がおすすめです。
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3 運動や瞑想をして今に集中する
運動や瞑想をすることで今に集中することができ、仕事のオンオフの切り替えやストレス解消、また不安感を軽減する効果が期待できます。そして継続的にこのような効果を得られるように、ぜひ運動や瞑想を習慣化してほしいんですね。
例えば、
・仕事終わりの10分間だけ、ウォーキングやジョギングをする
・睡眠前に5分だけ瞑想を取り入れてみる
など自分がこれなら継続できると思える目標を立ててみましょう。そうすることで無理なく継続をすることができ、習慣化もしやすくなりますよ。ぜひ試してみてくださいね♪
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まとめ
今日は仕事の事が頭から離れない時の対処法3選のお話でした。今年の4月から新社会人になった方、転職や異動があり環境が変わった方など、どうしても仕事で頭がいっぱいになってしまう事もあると思います。そんな時はぜひ、今日紹介した3つの対処法を試してみてくださいね。