にんじんってどんな野菜?

にんじんは、中東のアフガニスタン周辺生まれの作物で、そこからヨーロッパに伝わった西洋系にんじんと、インドを経て中国地方に伝わった東洋系にんじんがあります。
主に根を食べる野菜で、色は、橙色や赤だけでなく、白、黄、紅紫、黒紫などもあり、形も丸いものや長いものなどさまざまな種類があります。
現在は、品種改良や栽培方法が工夫され、1年中見かけるようになりましたが、本来は秋から冬にかけて旬を迎える野菜です。(※1)
代表的な栄養成分とその働きは?

エネルギー
にんじん(皮つき、生)100g当たり.....39kcal
代表的な野菜の中でもエネルギーが低いイメージのトマトやピーマンなどの野菜と比べると、約2倍のエネルギーがあります。
また、エネルギーが高いイメージのかぼちゃと比べると1/2以下のエネルギーです。(※2,3)
糖質
にんじん(皮つき、生)100g当たり.....6.5g
糖質量が少ないイメージのなすに比べると2倍、糖質量が多いイメージのれんこんに比べると約1/2倍になります。
野菜の中では多い方に分類されますが、糖質の代表であるご飯(精白米)と比べると約1/4なので、食事で摂る量から考えると、そこまで多くはありません。(※2,3)
β-カロテン
にんじん(皮つき、生)100g当たり.....6900μg
にんじんに含まれる栄養成分として一番注目すべきなのが、橙色の色素成分であるβ-カロテンです。人の体内で必要に応じてビタミンAに変わるので、プロビタミンAと呼ばれています。
体内での活性酸素の発生やその働きを抑制したり、活性酸素そのものを取り除く抗酸化作用を持っています。
カロテンは、皮の下の部分に多く含まれるため、なるべく皮をむかずに食べるのがおすすめです。(※2,4,5)