5. シズル感を見せたい「ソース系サラダ」
「海の幸とシャッキリ野菜の美味サラダ」は、とびこ入りのマヨネーズソースがおいしさの決め手。マヨ系のソースや、ドレッシングをたっぷり使うタイプのサラダは、盛り付けるとボリュームが減って見えるのでむずかしいんですよね……。
盛り付けのコツ
「ポイントは、緑の葉野菜を前面に出すことと、主役の魚介をまんべんなく置くこと。
海の幸のサラダの場合、ベースが大根やたまねぎなどの白い野菜なので、ポイントとなるグリーンを目立たせると全体が引き締まります。主役の魚介もたくさん入っているので、バランスよく盛り付けてください。
ソースは一箇所で沈まないよう、まんべんなく細い線で全面にかけるのがポイントです」
器えらびのコツ
「深すぎないフチのある器がおすすめ。あまりにも平らだと、ソースと絡めるときにこぼれやすいので食べづらく、深すぎる器は主役の魚介が目立ちません。
カルパッチョのように固形で食べやすいものは平らでもいいですが、葉野菜や具材が細かいサラダは、食べやすさを考えると選びやすいです」
【まとめ】盛り付けと器えらびの3か条
「盛り付けのポイントは3つ!
・主役となる食材を決めること
・いろんな色の食材を、バランスよく配置すること
・食材を立体的に見せること
たとえば写真のローストビーフサラダであれば、主役はローストビーフ。その他、色のポイントとなるパプリカやかぼちゃ、ルッコラは、できるだけお皿のなかで均等に配置すると映えます。
ローストビーフであれば一度広げてゆるく巻いて立てかけるなど、主役の食材はお皿のなかで存在感が出るよう、メリハリとバランスを意識しながら盛り付けしてみてください」
器えらびは「素材」と「季節感」
「料理を美しく見せるには、盛り付け方だけじゃなく器も大きな要素です。以下を意識して選ぶと、食卓にこなれ感が出ますよ!
・ひとまわり大きな器を選ぶこと
・料理を乗せてフチが見えるもの
・季節感が合っているもの
たとえば、たくさん入るけれどフチが見えない=深みのあるボウル型のものは、食卓に並べたときに中身が見えづらくなりますよね。汁物や副菜にはいいですが、サラダやメインディッシュの場合は周りにフチ(余白)があるほうが美しく見えます。
季節感は、器の素材から与える印象をさします。たとえば写真左のマットな器はあたたかみがあるので冬っぽく、右のガラスの器は涼しげで夏の印象ですね」
ルールにとらわれず、楽しむことがいちばん!
今回、5種類のサラダを使って「おいしく見える盛り付け術」と「器の選びかた」を教えていただきました。
ただ、“良くみせる方法” や “おしゃれな器” はありますが、人によって好みは違いますよね。なので、『こうしないといけない…』とルールに縛られて楽しくなくなってしまうのは本末転倒。
あくまで『いつもよりちょっとおいしそうに思ってもらえると嬉しいな!』と考えながら少しずつ実践してみると、自分の好きな盛り付けかたや器が見つかってくるはず。そうすることで、まずは自分が楽しめるようになり、家族や知人にも喜んでもらうことができると思います。
さっそく、今日からご家庭で試してみてください!