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[2021年]高音質な完全ワイヤレスイヤホンのおすすめランキング12選|音のプロが徹底比較

ライフスタイル

新製品が発売され、進化を続けている完全ワイヤレスイヤホン。今回は、雑誌『家電批評』が人気製品を徹底比較。高音質な完全ワイヤレスイヤホンのおすすめランキングを作成しました。クチコミではわからない選び方のポイントやBluetoothイヤホンのトレンドなど、購入前の製品選びにぜひお役立てください。

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そして装着方法には大きくわけて「カナル型」「インナーイヤー型」「耳掛け型」「ネックバンド型」があり、特徴も異なってくるので、好みのタイプを見つけてみるといいでしょう。

●カナル型

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耳の穴にイヤホンの先端を差し込んで聴くタイプ。耳栓のように耳の奥まで差し込むため、密閉製が高く音漏れがしにくいのが特徴です。また、低音域の表現に優れているので、重低音を楽しみたい人にオススメです。

しかしその一方で、長時間装着していると、耳に痛みが生じたり疲労が蓄積することがあります。

●インナーイヤー型

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耳の穴の縁に引っ掛けて聴くタイプ。周囲の音を取り込みやすく長時間使用しても疲れにくいのが特徴です。また、カナル型と異なり、低音域の再生が苦手で高音域の再生が得意です。

なお耳への密着感がないため、音漏れがします。公共の場で使用する際は音量に気を付けましょう。

●耳掛け型

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耳の付け根に引っ掛けて聴くタイプ。耳の穴にイヤホン差し込むタイプやオーバーイヤータイプがありますが、いずれも装着中の安定感が高いのでスポーツをしながら使用する人にオススメです。

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イヤホンを購入すると大抵付属品で同梱されている丸っこい何か。コレはイヤーチップというもので、耳の穴のサイズによって付け替えます。すぐにイヤホンが外れてしまう人は、そもそもイヤーチップが合っていません。

耳にぴったりのイヤーチップにすれば、装着感だけでなく、音質も別物になって聴こえるでしょう。購入時のイヤーチップを使い続けている人は、是非一度すべてのイヤーチップを試してみることをオススメします。

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発売当初から比べると格段に改善されましたが、Bluetoothイヤホンの宿命で音の遅延や音の途切れが発生してしまいます。混戦エリアともなるとブツブツと音が切れがちで音楽再生をするうえで相当なストレスです。

「内蔵チップ(プロセッサ)」や「Bluetoothバージョン」「Class」先に解説した「コーデック」によって接続安定が大きく左右されるので購入する際にチェックが必要になってきます。

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日進月歩で進化を続けるイヤホンのなかで、最もスピードが速いのが内蔵チップです。あまりにも進化が速いため、割と新しいモデルでさえ、わずか半年で旧モデルと位置付けられてしまうこともあり、チップはワイヤレスイヤホンにとってかなり重要な部品となっています。

で、そもそも「チップって何?」って感じですよね。

一言でいうとスマホとイヤホンの「通信の安定接続」と「省電力」を担ってくれるものです。これまで100本以上のBluetoothイヤホンを試聴してきてわかったのは、チップがグレードアップすると、より快適に使用することができるということです。

そのためメーカーは新チップを搭載したイヤホンを開発するのに競争が起きています。ほとんどのメーカーはアメリカの大手半導体メーカーであるQualcomm社のものを使用していますが、開発力のあるAppleやソニーは内製化しています。

下の図は各メーカーが採用しているチップ一覧です。新しいチップほど音質や使い勝手の評価が高く、逆に古くなるほど音質は低下し、バッテリー持ちや通信安定性が微妙になっていきます。価格が安いからといって迂闊に手を出してしまうと、思わずしっぺ返しを食らうことがあるので、“壁”を見極めることが重要です。

●Apple(アップル)のチップ

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「W1チップ」を内蔵したAirPods第1世代から3年を経て発売されたAirPods第2世代には「H1チップ」が内蔵されています。音質は2段階以上良くなり、通信速度やバッテリー持ちも向上しています。

また最新のAirPods ProにはH1チップをベースとしたアンプなどをパッケージ化したSiPを搭載しています。

●SONY(ソニー)のプロセッサ(チップ)

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ノイキャンに力を注いできたソニーは、ノイキャンイヤホン用にプロセッサを応用しました。ワイヤレスイヤホンは識者から高評価を得て、音質面でベストバイを獲得しています。

●Qualcomm(クアルコム)のチップ

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ワイヤレスイヤホンを加速度的に進化させたクアルコムのチップ。通信方式に改善を加えながら、左右の音声を送信して再生する「TWS Plus」という仕組みになりました。

※残念ながらすべてのAndroidスマホで使えるわけではなく、対応するQualcomm社のチップを搭載したAndroidスマホが必要です。なお最新のAndroidスマホであればほぼ対応しています。

●BOSE(ボーズ)のチップ

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2017年を最後に新製品のワイヤレスイヤホンを発売していなかったBoseは、2020年に新製品を発売。おそらくチップも旧型から新型へ変更されています。

このように、イヤホンを購入するうえで物差しにもなる内蔵チップですが、公開していないメーカーもあります。その際は、以下で解説する「Bluetoothバージョン」を物差しに推測するといいでしょう。

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そもそもBluetoothというのはデジタル機器用の近距離無線通信規格のひとつで、対応する機器同士がワイヤレスでデータのやりとりを行うものです。

Wi-Fiと混同する人もいますが、Wi-Fiが複数の機器で通信をするのに対して、Bluetoothは1対1の通信を主な目的としています。転送速度はWi-Fiと比べると遅いですが、消費電力が少ないことからスマホやタブレットにも搭載されています。

●Bluetooth 1.1
初めて一般公開された最も普及したバージョン

●Bluetooth 1.2
2.4GHz帯域のWi-Fiなどとの干渉対策が盛り込まれた

●Bluetooth 2.0
最大通信速度を3Mbpsに切り替えられるEDRがオプションで追加

●Bluetooth 2.1
ペアリングが簡略化され近距離無線通信のNFCに対応

●Bluetooth 3.0
最大通信速度が24Mbpsとなり約8倍の速さに

●Bluetooth 4.0
大幅に省電力化されたLow Energyが追加

●Bluetooth 4.1
Low Energyにモバイル端末向け通信サービスの電波との干渉を抑える技術、データ転送の効率化、自動の再接続機能、直接インターネット接続できる機能が追加

●Bluetooth 4.2
Low Energyの通信速度が2.5倍高速化

●Bluetooth 5.0
Low Energyのデータレートが4.0の2倍、通信範囲が4倍、通信容量は8倍に。またメッシュネットワークにも対応

●Bluetooth 5.1
方向探知機能を追加

●Bluetooth 5.2
LE Audio規格の追加を含む複数の改良

イヤホンを選ぶ際は、新しいBluetooth5.0以降の機種が安定しやすい傾向があります。

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Bluetoothには電波の強度を規定した「Class」があります。電波の強度により分類されていて、Classによって有効通信範囲が異なります。

●Class1
最大出力数は100mWで、想定通信距離はおよそ100m程度

●Class2
最大出力数は2.5mWで、想定通信距離はおよそ10m程度

●Class3
最大出力数は1mWで、想定通信距離はおよそ1m程度

イヤホンのほとんどがClass1もしくはClass2に分類されています。日常で使用する場合、スマホから100m以上離れることはないと思いますが、Class1だとより心強いです。

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先ほど音質面でも紹介しましたが、「コーデック」は音声データ容量差から、通信速度にも影響が出てきます。圧縮率が低いとデータ容量が重くなり、通信速度が遅くなる傾向がありますが、aptXシリーズは音質を良い状態にしたままで通信速度を安定させています。

●SBC
遅延目安170~270ミリ秒。標準コーデック

●AAC
遅延目安90~150ミリ秒。主にiOSで採用され、Android8.0以降でも対応

●aptX
遅延目安60~80ミリ秒。主にAndroidで採用

●aptX HD
遅延目安130ミリ秒前後。aptXのハイレゾ版

●aptX LL
遅延目安40ミリ秒未満。aptXの低遅延バージョン

●aptX adaptive
遅延目安50~80ミリ秒。電波状況に応じて転送ビットレートを可変

●LDAC
(非公開)

遅延だけでみればaptXシリーズが圧倒的な数値で、データサイズが大きいLDACは遅延がかなり生じます。

音質と通信速度を兼ね備えたaptX adaptiveが今後台頭してきそうなので期待が高まります。

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どんなに音が良くても、すぐにバッテリーが切れては意味がありません。当初は2~3時間程度しか持たなかったバッテリーも、最近のイヤホンは10時間を超えるものまで登場しています。

またイヤホンを収めるケースにもバッテリーケースを担うものまであり、ケースと併用して100時間を超えるものも珍しくありません。

オススメは10分ケースに収めると1時間以上再生してくれる急速充電にも対応するイヤホン。この充電方法であれば、万が一イヤホン本体のバッテリーが切れてしまっても、すぐに使えて便利です。

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