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[料理上手の台所 vol.23]じっくり育てる楽しみ。柚木さとみさん愛用の調理器具たち

さまざまな食のプロに、お気に入りのキッチンアイテムを聞く連載企画。今回は、料理教室『さときっちん』主宰の人気料理家・柚木さとみさん愛用の調理器具をご紹介します。かなり物持ちがいいという柚木さん、なんでも十数年以上使っている品もあるとか。

macaroni編集部

Today's Foodie

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柚木さとみ(ゆぎさとみ)/料理家

料理家&カフェプランナー&フードコーディネーター。料理教室『さときっちん』を主宰。旬の食材を生かした、暮らしになじむレシピが人気。雑誌、広告の他、企業向けレシピ開発やドラマの料理制作、出版など、幅広く活動中。

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職人技という引力。

Photo by macaroni
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東高円寺駅からほど近くの閑静な住宅街。築浅の家々を縫うように進んだ先に、突如として昭和の香りを色濃く感じさせる木造の平屋が現れます。古民家に似つかわしくないモニター付のインターホンを押すと、「場所、わかりにくかったですよね(笑)」と、料理家・柚木さとみさんが、はにかみながらお出迎え。

築60年以上の古民家をセルフリノベーションしたというその料理教室には、建物に負けず劣らず歴史のあるアイテムたちが並びます。グラス棚に至っては、およそ20年以上も愛用しているのだとか。「わたし、生まれ変わったら大工さんになりたいぐらい“職人技”に惹かれるんです。使う人のことを考えて、丁寧に作られているからかな。やっぱりそういうものって、いつの間にか長く使っちゃいますね」

そんな丁寧なものづくりを愛してやまない柚木さんお気に入りのキッチンアイテムは、年季の入り方が一味も二味も違う。15年以上使っている土鍋に、5年は使い込んでいるテフロンのフライパンなど、日々しっかりと手入れをしているアイテムばかり。今回は数ある品々の中から、手になじみ、生活になじんだ調理器具を9点、教えてもらいました。

1.【包丁】燕物産のオールステンレス包丁

Photo by macaroni
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以前吉祥寺のカフェで働いていたときに、この包丁を使っていました。使い心地がよくて、手頃なお値段。今は自宅で使っています。

手になじむ柄の形状が魅力ですね。もちろん切れ味も抜群。3サイズ持っているんですが、登場回数は断然こちらのペティナイフが多いですね。

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2.【フライパン】コストコ

Photo by macaroni
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自宅でも教室でも使っているコストコのフライパン。すっきりしたデザインがお気に入り。わたし、テフロン加工のフライパンって、一生モノではなく消耗品だと思ってたんですが、これを買ったのは7、8年前。料理教室での使用頻度を考えると、だいぶ丈夫ですよね(笑)。

もちろん普段から丁寧に扱うように気を遣っています。熱いうちに水をジャーっとかけてしまうと内側のテフロンが傷んでしまうので、熱をとってから洗うようにしています。ちなみにお値段もかなり安くて、コスパ100点のアイテムです。

3.【鍋】ストウブ「ピコ・ココット ラウンド 24cm」

Photo by macaroni
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「STAUB(ストウブ)」のお鍋は密閉性が高いので、食材の旨味をギュッと閉じこめられるんです。同ブランドの鍋をはじめて購入したのは10年ほど前で、こちらが三個目。無骨なデザインがツボで、使い勝手抜群なお気に入りのアイテムです。

いつもはこれで、煮物やチリビーンズ、カレーを作っています。あとはご飯を炊いたり、蒸煮のお料理をつくったりしていますが、本当に大好きなお鍋なのでもっともっと活用したいと思っています。

4.【鍋】結婚祝いにもらったもの

Photo by macaroni
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結婚祝いに友人からもらった土鍋。ブランドはわからないんですが、熱伝導がよくて、一度沸騰したら火を止めてもしばらくボコボコしていますね。これで麻婆豆腐をつくっちゃうといつまでもグツグツいってそうな鍋。

あと土鍋にしては小ぶりなので、二、三人分の料理をササッと作るのにもすごく便利なサイズ。ご飯を炊いたり、スープや煮物を作ったり、使用頻度はかなり高いですね。食卓にそのままのせられるデザインもお気に入り。

5.【炊飯道具】南部鉄器の鉄鍋

Photo by macaroni
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二合、三合のごはんを炊くときに重宝している鉄鍋です。鍋と蓋にちょっと隙間を空けて、“フツフツ”という音がなくなったらおいしく炊けた合図。味覚だけでなく耳でも楽しんでいます。

買ったのは15年ほど前ですかね。その頃は鉄鍋に対する知識が全然なくて、使用後すぐに錆びてかなり焦った記憶があるんですが……(笑)。鉄鍋は育てていく道具なので、油がなじむまでは錆びつきやすくなるって後から知りました。洗剤を使うのはダメ。たわしでよく洗ったり、水を蒸発させるために火にかけたりするうちに、錆びることもなくなってきましたね。どの器具にも共通しますが、手入れが何より大切です。

6.【調理ハサミ】ヘンケルス

Photo by macaroni
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15年ほど前に手にいれた多機能な調理ハサミ。切れ味が悪くなっても、アルミホイルを切ると簡単に元の切れ味が復活。かなり丈夫なのでハサミの買い替えを考える必要もなしです。あ、最近は工房アイザワさんのハサミがほしいな〜と浮気しそうです(笑)。

7.【コーヒー道具】野田琺瑯のケトル

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わたし、これまで二回ほどケトルの空焚きをしてしまっているんです……。はじめて空焚きしたときは、やかんの底がボロボロと崩れてしまって、見るも無残な状態に。もうやるものかと思っていた矢先、再びやらかしてしまい(笑)。その二回目が野田琺瑯のケトルだったんですが、一回目のやかんと違って全然なんともなくって。重曹で洗ったら、きれいさっぱり焦げが取れたんです!そのぐらい野田琺瑯のケトルは丈夫で大好きです。

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