漢方的にみる原因4タイプ
便秘とは、便がスムーズに出なかったり、腹痛や不快感がある状態をいいます。漢方の考えでは大きく分けて4つのタイプに分類されます。
体内に過剰な熱が溜まることによる熱タイプ、気の巡りが悪いことによる気滞タイプ、過労などによる体力低下タイプ、冷えによる便秘タイプの4タイプが考えられます。それぞれのタイプの特徴やおすすめの食材をご紹介します。
熱による便秘タイプ
熱で水分が蒸発して乾燥するのが原因
暑がりな人に多く、お酒や辛いものを摂りすぎて胃腸に熱がこもった状態の人に多い便秘です。体に余分な熱がこもることで、乾燥して腸の潤いが足りないために便が出にくい状態になっています。
こんな症状がある人は熱タイプかも
便が硬い、排便が困難、尿が黄色く、顔が赤く熱っぽい、お腹が張る、口臭がある、のどや口が渇く、口内炎があるなど。
おすすめの食材
・熱を冷ます食材→セロリ、ゴーヤ、バナナ、スイカ、なし、緑茶など
・腸を潤す食材→はちみつ、松の実、にんじん、黒ごまなど
気滞による便秘タイプ
大腸の便を押し出す力が低下
ストレスをためる、くよくよ落ち込みやすい人に多く、または運動不足によっても起こります。体内の気(エネルギー)の巡りが滞っているせいで、便を押し出す力が低下した状態です。
こんな症状がある人は気滞タイプかも
便が硬い、便意があるのに排便できない、排便後すっきりしない、おならやゲップが多い、ストレスが多く、運動不足など。
おすすめの食材
・気を巡らせる食材→ニラ、らっきょう、みかん、スパイス類、しそ、パクチーなど