アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!
今回「毒出し保健室」に来てくれたのは、雨の日は必ず偏頭痛になるというTさん(42歳)「痛み止めを飲んで乗り切っていますが、この先もずっと痛み止めに頼って生きていくかと思うと怖いです」と言います。
【今回のお悩み】「雨の日の偏頭痛をどうにかしたい!」
桑子: こんにちは!今日はどういったお悩みですか?
Tさん: 雨の日は必ず偏頭痛があります。MRIで検査してもらったこともあるくらいなんですが、特に異常は見られませんでした。
桑子: 辛いですね。具体的にどんな症状ですか?
Tさん: 頭が痛いのと、肩こりがあることもあります。
桑子: 雨の日以外は、ないですか?
Tさん: 毎回ではないですが、生理前に頭が痛いことはありますね。
桑子: 頭が痛い時に、冷えていると感じることはありますか?
Tさん: そう言えば、冷えているかもしれません。
桑子: お食事は三食食べられますか?
Tさん: ちゃんとは食べてないですね…。朝はコーヒーだけで済ませることも多いですし、昼は出来合いのものを食べることも少なくありません。夜はなるべく作るようにしています。
桑子: お酒は飲みますか?
Tさん: 飲みます。赤ワインが好きです。
桑子: 頭痛がある時は、どのように過ごしていますか?
Tさん: 仕事は休めないので痛み止めを飲んで乗り切っていますが、この先もずっと痛み止めに頼って生きていくかと思うと怖いです。
アーユルヴェーダアドバイザーのアドバイス
自律神経の乱れによる頭痛の可能性も
ご相談ありがとうございます。雨の日が多い今の時期は、体が重くなったり呼吸が浅くなり疲れやすくなりますが、それに加えて偏頭痛に悩まされる方もとても多いと言われています。
Tさんのように雨の日に偏頭痛がある方は、天候の変化によって、自律神経のバランスが乱れている可能性が考えられます。生理前もホルモンバランスの影響により自律神経が乱れやすくなっていますので、その影響があり得るかと思います。
ある研究で、気象要素の中でも、特に気圧の変化が天気痛の大きな引き金になっていることが示唆されています。私たちの体の中で気圧を感知するのが、体の平衡感覚をつかさどる内耳と呼ばれる部位です。気圧の変化に内耳のセンサーが過剰反応し、その情報が脳に伝わって自律神経のバランスが乱れることが同研究で示唆されています。
アーユルヴェーダ的偏頭痛のトリートメント
■耳マッサージ
特に、寒暖差の激しい梅雨の時期などは、温めるのが重要です。血液循環が悪くなっていることも自律神経のバランスを乱すことにつながりますし、特に耳の周りの血行が悪くなると、内耳が過敏にってしまう可能性も。耳に温めたタオルを当てるだけでも◎
また、アーユルヴェーダでは、オイルマッサージが推奨されており、太白胡麻油を使ったマッサージは、体を温めてくれる効果が期待できると言われています。温めた太白胡麻油を指先につけて耳の内側に塗布して下さい。
■食事法
食事は、健康を大きく左右する習慣の一つです。もちろん、片頭痛に対処する際も例外ではありません。偏頭痛の対処においては、以下の食品は避けたほうが◎参考にして下さい!
ベーコン、ソーセージ、惣菜の肉
チーズ、チェダーチーズ、フェタチーズ、ブルーチーズ
チョコレート
アルコールの摂取を制限(赤ワインは禁忌)
アイスクリームや冷たい飲み物など、極端に冷たい食べ物
豆類
加工食品
ピクルス
バターミルク、ヨーグルト
ドライフルーツ
■ヨガの練習