ーーレトロ感のあるアイラップのパッケージですが、40年以上も変更されていないのでしょうか?
ほぼ変更されていません。ごく初期に、枚数の数字の表記を見やすくするために大きくしました。
ーーパッケージを変更しない理由があれば教えてください。
理由としては特にありませんが……。
今では変更したら困るという、長年お使いいただいているユーザーさんのご意見が圧倒的に多いです。
(ご年配の方が、配色や形だけでご購入されるため…と聞いております)
ーーアイラップは、北陸地方の人にとって馴染み深い商品というのを耳にしたことがあります。なぜ北陸地方に広まったのでしょうか?
最初は全国で展開しておりましたが、用途として競合するロール式ラップに押され、徐々に販売地域が縮小化してしまったんです。
しかし、日本海側を中心としたエリアの営業が頑張ったことや、地場の問屋さんや販売店さんのご協力を得られたことで、北陸地方に根付くことができました。
今では ポリ袋=アイラップという呼び方に変わるくらいまでになりました。
ーーおすすめのアイラップの活用方法を教えてください。
アイラップは、食品を湯せんや電子レンジで温めることが可能なポリ袋として販売しておりますので、最近人気のある「調理」に関して把握はしていますが公式として発信はしていません。
理由としては、商品自体が調理用として開発されていない点が挙げられますが、需要の高まりは把握しておりますので、Twitterの方でユーザーさんの活用事例としてリツイートを行っています。(Twitter上で危険な使い方を見つけた場合は、指摘や注意喚起を行っています)
あえて言うのであれば、とうもろこしや枝豆の下茹でから解放されたのは大きいですね。
ーー利便性の高さから、“防災グッズ”としても注目されている点についてはいかがでしょうか。
防災意識の高まりもあり、最近では防災士の方の知見もお借りして、「アイラップ炊飯」を店頭で実演したり、Twitterのツイートでアナウンスをしています。「アイラップ炊飯」は、赤十字(山形県支部)、自衛隊、警察などでも、防災用としてアナウンスされています。また、災害時にアイラップが手袋代わりに使われたりもしています。
“アイラップの会社”ならではの、いわゆる「あるある」エピソードがあれば教えてください。
スーパーへ行くと、棚にアイラップがあるかチェックしてしまいます。特に最近は導入店舗が急速に拡大しているので、見つける楽しさもありますね。
店員さんの手作りPOPがあると勉強になりますし、嬉しいです。
「中の人」おすすめ!便利アイテム
最後に、アイラップ以外のおすすめ商品について教えていただきました。「中の人」の解説とともにお届けします。
①おにぎりぽっけ
「熊本地震時に、炊き出しのおにぎりで食中毒が発生したのをヒントに開発しました。最近のご家庭では、食中毒予防のため、素手でおにぎりを握らない方が増えているそうです。そこで、“握る→持ち運ぶ”までを完結できるポケット状のシート(高密度ポリエチレン製)にし、三角おにぎりが簡単にできるようにしました」
「おにぎり系キッチン商品はかわいい絵柄のものが多いですが、あえてシンプルなデザインにし、幅広い年代に使いやすいように配慮しました。文字や絵が描けるシールも付属していますが、最近では凝った絵柄を描いたり、好きなシールやマステを貼る方も増えているようです」
②なんでもシート
「その名の通り、幅広い使い方ができるシート(高密度ポリエチレン製)です。まな板の汚れ、ニオイ移り、色移りを軽減することができるほか、食材の仮置き場や作業場が欲しいときに気軽に使えて洗い物を減らせます。漂白剤の効果的なパックにも使用できます」
「最近の在宅需要で、お子さまとのクッキーづくりや粘土遊び、はたまた工作の接着剤や塗料のシミ防止に使う方も増えてきています。いまイチオシの商品です」
アイラップは常備必須です♡
家事の時短だけでなく、防災グッズとしても実用性が高いアイラップ。ホームセンターやスーパー、ドラッグストアで販売しているので、ぜひ探して使ってみてくださいね♡