今回紹介するのは春野菜たっぷりの贅沢な「ふくさ焼き」。弱火でじっくり焼き上げたふわぷる卵が、菜の花や筍をやさしく包み込みます。 それぞれの素材の風味がひとつになると、今まで感じたことがない奥深い味わいに♪ 旨みがぎゅっと詰まっています!
前田未希
ぷるぷる卵がクセになる「ふくさ焼き」!
たくさんの具材が入った「ふくさ焼き」は、リッチな気分になれる卵焼きです。具によってさまざまな味わいを楽しめますが、せっかくなら旬の食材を入れて季節を感じたいところ。
今回紹介する『春野菜のふくさ焼き』は、菜の花や筍!ふるふる食感の半熟卵と旨みたっぷり春野菜は、口にいれると思わず微笑んでしまうおいしさです。お花見のお供にぴったりの見た目も華やかな一品ですよ♪
『春野菜のふくさ焼き』の作り方
卵 3個
筍(水煮) 100g
菜の花 1/2束
人参 1/2本
きくらげ(乾燥) 10g
白だし 大さじ2
酒 大さじ1
砂糖 小さじ1
塩 ひとつまみ
①きくらげは水に戻し、食べやすい長さの細切りにする。
②筍も食べやすい長さの細切りにする。
③人参も食べやすい長さの細切りにする。
④人参を耐熱皿に入れラップを被せて、電子レンジで1分間加熱する。
火が通りづらい人参はあらかじめ加熱しておきます。
⑤鍋いっぱいの湯で菜の花をさっと湯がく。
茹で具合を均一にするために、火の通りの遅い茎の部分から茹で、そのあと葉を入れましょう。
⑥1分ほど茹でたら、火から下ろし流水にさらす。
⑦十分冷めたら手で固く絞り、ひと口大に切る。
⑧鍋に卵を割り入れ、白だし、酒、砂糖、塩を加えてよく混ぜる。
食感が損なわれるので、卵のカラザ(卵白の部分にある白いひも状のもの)を取り除きましょう。
⑨きくらげ、人参、筍、菜の花を加える。
⑩弱火にかけながら、全体をよく混ぜる。
⑪もったりとした半熟状態になったら、火から下ろす。
写真のように鍋のふちに卵がついたら、火から下ろしましょう。沸騰しないように火力に注意してくださいね。
このひと手間を加えると、具が沈まず味も均一になります。
⑫アルミホイルで型を作り、生地を流し込む。
10×20cmサイズが目安です。パウンド型や牛乳パックでも代用できますよ。
⑬200℃のオーブンで15〜20分間焼く。
表面の卵が固まっていれば焼き上がりです!
焼きが足りない場合は、少しずつ焼き時間を足して様子をみてください。
⑭粗熱が取れたら型から取り出し、食べやすい大きさに切り分ける。