バテるのは夏だけではないんです!
春の暖かい陽気に「やっと春が来た!」と思ったら、急に肌寒い日に逆戻り…。激しい寒暖差によって体調不良を感じている人も多いのでは?春は 1 年の中でも気候が目まぐるしく変化するため、いつも以上にバテやすいと言われています。
今回はそんな「春バテ」の原因と対策を、健康リズムカウンセラーの神田優さんに教えていただきます。新生活が始まり、ただでさえ疲れやすいこの季節をなんとか乗り切りましょう!
教えてくれたのはこの人
神田 優さん
健康リズムカウンセラー 健康管理能力検定2級(株式会社ミツヤ)
健康的に暮らすために知っておきたい体の仕組みや生活習慣について情報発信しています。
「春バテ」とは?
ウーマンウェルネス研究会が首都圏在住の835人(20代〜50代男女)を対象に実施した調査によると、季節の変わり目である春(3〜5月)に、身体の不調を感じている人は6割を超え、2人にひとりは精神面の不調を感じていることが判明。
春は気圧の変化や寒暖差が大きいのと同時に、入学や就職といった環境が変わる時期でもあるので、ストレスを感じやすい時期。この変化から、内臓の動きや代謝、体温に関わる自律神経が乱れやすくなり、不調を感じると言われています。
あなたも春バテしてるかも!簡単チェック
下記に当てはまったら、もしかするとあなたも「春バテ」状態かもしれません。
✓ なんだか体がだるい
✓ 朝起きるのがつらく、目覚めが悪い
✓ 昼間も眠気が続き、夜も眠れない
✓ 肩こりや頭痛が悪化する
✓ 集中できない、やる気が出ない
✓ イライラしてしまう
激しい寒暖差や環境変化によるストレスなどの要因があると交感神経が優位になり、バランスが崩れて、疲れやだるさ、肩こり、便秘、冷え性などの症状が出やすくなります。「春バテ」を解消するためにも自律神経を正常なバランスに整えることが大切なんです。
春バテ予防のためにできる3つのこと
①良質な睡眠をとる
就寝の3時間前には夕食を済ませ、温かい飲み物を飲みましょう。また目もとを温めると副交感神経が優位になるので、リラックスすることができます。寝る前にノンカフェインの栄養ドリンクを飲むのも疲労回復に◎。
さらに休日だからと言ってダラダラするのも実は良くありません。平日と同じ時間に起床し、寝だめしないこともポイントです。寝だめをすると体内時計が狂って、自律神経の乱れにつながります。起床したらカーテンを開けて、部屋に朝日を浴びるようにしましょう。
②1日3回バランスのよい食事をとる
栄養バランスの取れた食事の基本は、主食・主菜・副菜をとることです。ビタミン・カルシウムなどを積極的に摂るよう意識しましょう。また食べるときはよく噛むこと。噛む動作によって脳は安らぎを感じると言われています。
日々の生活が忙しいと偏食にもなりがちなので、食事の時間を確保することも大切です。きちんと食事をすることで心に余裕も生まれるので春バテを防止するためにも、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
この栄養素を意識してみて!
・副交感神経を整える働きをする「ビタミンA」 緑黄色野菜(人参など)、豚肉、鶏肉、卵、鮭
・自律神経に作用する「ビタミン B1」 カシューナッツ、豚肉、卵、玄米、にんにく、かつお
・ストレス軽減のホルモンを生成を促す「ビタミン C」 みかん、イチゴ、キウイ、ブロッコリー
・自律神経を整える「ビタミン E」 アーモンド、ほうれん草、くるみ、ブロッコリー、大豆製品
・イライラや不安を抑える「カルシウム」 大豆製品、乳製品、小松菜、小魚
・幸せホルモンセロトニン分泌を促す「トリプトファン」 ピーナッツ、バナナ、納豆、チーズ、かつお
③身体を温めて血行をよく「〇首」を冷やさない
外出の際に首・手首・足首など「首」がつく部分はできるだけ冷やさないように、カーディガンやストールなどを持ち歩きましょう。炭酸ガス入りの入浴剤を入れた、38〜40°Cのお風呂に 10〜20分つかるのも◎。
また、起床時にコップ1杯の水を飲むのもおすすめです。水分補給によって、腸が刺激され動きが活発になり、血流も良くなります。