ふっくらほんのり甘くて懐かしさのある蒸しパン。手づかみしやすく栄養もとれ、離乳食にもぴったりなんです。じつは蒸し器がなくても、レンジやフライパンで簡単に作れるんですよ。管理栄養士がお手軽おすすめレシピに、アレルギー対応のレシピもご紹介します。
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蒸しパンはいつから食べられる?
一般的な蒸しパンの主な材料は小麦粉(米粉)、卵、牛乳、砂糖などです。離乳食に慣れてきて、いろいろな種類の食材を試せるようになる中期(7〜8ヶ月頃)以降がおすすめです。
食べ方や食欲には個人差がありますので、お子さんの様子をみて進めてください。上あごと舌で食材を上手につぶせるようになり、パン粥にしなくてもパンを食べられる、蒸しパンに使う材料にアレルギー症状が出ない、などが確認できてから与えるようにしましょう。(※1)
離乳食で蒸しパンをあげるポイント
栄養を意識
蒸しパンは小麦粉や米粉が主体ですからエネルギー源となる炭水化物、卵や牛乳を使うことでたんぱく質も豊富になります。主食として与えても良いですし、補食としておやつに利用しても良いでしょう。
野菜が苦手で、食事でそのものをなかなか食べてくれないときは、すりおろしたり、ペーストにして混ぜ込むこともできます。まだ離乳中期や後期の時期は、なるべく砂糖の甘さを控え野菜や果物の甘みを利用しましょう。
基本の蒸しパンの作り方
卵も牛乳も使わない、シンプルな材料でできる蒸しパンです。
材料(直径7cmシリコンカップ6個分)
・薄力粉……80g
・ベーキングパウダー……小さじ1弱
・砂糖……20~30g
・水……80cc
下準備
薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるっておきます。
作り方
1. 水に砂糖を入れて混ぜます(全部溶けなくてもok)
2. ふるっておいた粉類を加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜて生地の完成。
電子レンジを使う場合
材料を混ぜた生地をマグカップやシリコンカップなどのお好きな型に入れてレンジで加熱します。簡単にできますが、加熱しすぎると固くなってしまうので注意が必要です。
目安は600wで2分〜2分半、竹串や楊枝をさして生地がついてこなくなるまで加熱します。できたらラップにくるんで粗熱をとりましょう。
レンジで作ると、ふわっと、もちっとした食感になります。
蒸し器を使う場合
材料を混ぜた生地を型の7〜8分目くらいまで入れ、蒸し器で8〜10分ほど、竹串や楊枝をさして生地がついてこなくなるまで蒸します。
蒸し器がない場合、フライパンでも代用できます。フライパンの場合は生地を入れた型の3分の1くらいまでの水を沸騰させ、蓋をして蒸します。蒸し上がる前に水がなくならないように注意してください。蓋をするとき、膨らむことを考えて高さか深さのあるものを使いましょう。蒸して作ると、昔ながらのフカフカの食感になります。
余ったときの保存方法
冷凍保存がおすすめ
たくさん作って一度に食べきれないときは冷凍保存がおすすめです。しっかりと冷ましてから空気に触れないようひとつひとつぴっちりラップをして、さらに保存容器やジッパーバッグに入れて冷凍します。
空気に触れないようにすることでおいしさを保てますが、時間が経つほど品質は落ちていきますので2週間程度で食べきるのを目安にしましょう。(※2)