みなさんはお弁当にパスタを持って行きますか?お弁当のおかずといえば卵焼きや唐揚げなど、冷めても食べやすいものが定番。でもパスタも工夫次第でお弁当として持っていくことができますよ!前日作っておくと便利な冷凍保存のコツやレシピも紹介します。
ちあき
パスタのランチは食べにくい
冷めてしまったパスタって、パスタとパスタがくっついて塊のようになってしまい、とても食べにくかった思いをしたことはありませんか。
作って少し経っただけでも塊のようになってしまうパスタをお弁当に入れて持って行こうものなら、麺は乾燥してパサパサに。さらには塊のようになってしまい、決しておいしいと思えるものではありませんよね。
ですが、思い返してみてください。店頭やお弁当屋さんで売られているお弁当に入っているパスタはカピカピに乾燥していたり、塊のようにはなっているものは少ないはず。なぜ、市販のお弁当に入っているパスタは乾燥もせず、塊のようにもならないのでしょうか。今回は、そんなパスタの疑問をさぐりたいと思います。
なんで固まっちゃうんだろう
パスタが固まってしまう原因は、パスタの原料である小麦粉に含まれているグルテンにあります。グルテンとはたんぱく質が変質したもので、片栗粉のもとにもなっています。
パスタに含まれるグルテンは茹でた後、冷めていく過程で固まってしまう性質を持っており、その結果、パスタとパスタがくっついてしまうのです。
ではくっつかないようにするには、どうすればよいのでしょうか。パスタがくっつかないように、皆さんも色々工夫されていると思いますが、お弁当に持って行ってもおいしく食べられるパスタにする方法をご紹介いたします。
パスタをお弁当に入れるコツ
1 茹でるときに油を入れる
パスタを茹でる段階で鍋にオリーブオイル、またはサラダ油を入れることでパスタ同士をくっつきにくくすることができます。
オイルを入れれば入れるほどくっつきにくくなるというわけではありませんので、入れすぎには注意してくださいね。また、茹で上がった後に水にさらしてしまうのであれば、茹でる時にオイルを入れる意味はなくなってしまいますので、水にさらす場合にはこの方法は向いていません。
入れる油はオリーブオイルでも、サラダ油でもどちらでも構いません。パスタといえばオリーブオイルを使いたくなりますが、オリーブオイルは加熱することで風味が飛んでしまいますので、茹でる時に入れるオイルは価格の安いサラダ油でもいいかもしれませんね。
2 短いパスタ麺を使う
お弁当にパスタを入れる際は、パスタを半分に折ってから茹で、調理しましょう。お弁当にはいろいろな食材を詰めますし、入れるスペースも限られていますので、パスタが長いまま入っているととても食べづらくなってしまいます。また、長いまま入れてしまうと、固まりやすくもなってしまいます。
家で食べる時はパスタを半分に折ってしまうと、お皿に盛りつけた時に見た目も悪くなりってしまい、食べづらくもなりますが、お弁当に入れる際は半分に折って入れることをおすすめします。
半分に折ってから茹でることでパスタを茹でる時に使うような大きな鍋を用意しなくてもパスタを茹でることができるのも利点です。
3 ショートパスタを使う
ペンネなどのショートパスタを使うとパスタを半分に折る必要もないため、とても便利です。茹でる際に用意する鍋も小さなもので済ませられますし、お弁当作りの忙しい朝には嬉しい話ですね。
ショートパスタの種類にもよりますが、ペンネは普通のパスタに比べるとくっつきにくいパスタであるため、お弁当のおかずとしては比較的使いやすく、食べやすいためおすすめです。
4 茹でたパスタを洗う
茹で上がったパスタをザルで水切りをし、その後水でしっかりとパスタのぬめりを取り除くように洗います。そのままではくっついて塊になってしまいますので、オイルをからめるか、油で炒めて調理します。
茹でた後にパスタを洗うと、ソースの味がパスタに入りにくくなりますので、洗ったパスタを使う場合には、すこし多めにソースにからめるとよいですよ。しっかりと油で炒めるナポリタンなどに使うのもおすすめです。
5 オイルコーティングをする
茹で上がったパスタを水切りした後、温かいうちにオイルをからませる方法は、パスタがくっつかないようにする方法としては王道ですよね。
オリーブオイルやサラダ油の代わりにバターをからませる方法もありますが、動物性の油分は植物性の油分よりも固まりやすい性質をもっていますので、お弁当に入れるパスタの場合には、バターを使用するよりもオリーブオイルの方がよいでしょう。
6 パスタをすぐに冷ます
パスタが茹で上がり、オイルコーティングをした後、お皿やバットなどにパスタが重ならないようにして広げて冷まします。この時、パスタが重なっていると、重なったまま固まってしまいますし、冷めるまでに時間もかかってしまいます。冷ます時は、できるだけ重ならないようにし、早く冷ますことが大切です。
パスタをオイルコーティング後、すぐに冷ますことでパスタに油が浸透し、パスタ同士がくっつきにくくなります。
7 具材と混ぜるときはボウル内で
お弁当に入れるパスタの場合、熱々のパスタを作る必要がないので、具材(ソース込)を先に調理し、茹で上がったパスタをボウルで混ぜ合わせて完成させる方法もおすすめです。
フライパンで火を通し過ぎると、ソースが蒸発してしまう原因になりますし、お弁当に熱々のパスタを入れることは厳禁です。できるだけ早く粗熱を取り、お弁当に詰めたいのであれば、この方法を試してみてください。
耐熱のボウルなら、具材とソースをレンジで温めて準備しておくこともできますので、とても簡単かつ洗い物が少なく調理ができます。
8 ひと口にまとめる
オイルコーティングしたパスタをフォークでクルクルと一口サイズにまとめてお弁当に詰めておくと食べやすい状態で持って行けます。電子レンジでパスタを温めることができる場合はパスタとソースを別にして持って行き、食べる時にソースをからめると美味しく食べられますよ。
常温で食べる場合はあらかじめソースを絡めてから、一口サイズにまとめましょう。ミートソースは多くの油が含まれていますので、固まりにくくなります。トマトソースのパスタは、常温でも食べやすいくておすすめです。ひと口サイズのパスタは、小さなお子さんのお弁当にもよいでしょう。
お弁当用パスタは冷凍が便利
冷凍の仕方
お弁当用のおかずとして、パスタを冷凍保存しておくととても便利ですよ。
【味付けしたパスタを冷凍保存する場合】
ミートソースやナポリタン、和風パスタでもいいですし、もちろんクリーム系のパスタでもOKです。味付けの完成したパスタを温かいうちに、お弁当カップやジップ付きの袋などに取り分け、粗熱が取れたら、冷凍庫に入れて保存します。
【味付けしていないパスタを冷凍する場合】
パスタは袋に書いてある茹で時間よりも1~2分短めに茹でます。湯切り、オイルコーティング後、粗熱が取れたらジップ付きの袋などに入れて冷凍保存。 冷凍庫に入れる際は袋の中の中の空気をしっかり抜くと、油の酸化が防げます。
解凍方法
【味付けしたパスタを解凍する場合】
味付けの済んでいるパスタの場合、電子レンジで加熱してからお弁当に入れてもよいですし、自然解凍でも食べることができます。朝、凍っているパスタをお弁当にそのまま入れておくだけで、お昼時には解凍できているはずです。夏の時期には保冷剤代わりにもなりますよね。
解凍される間に水分がでてきますので、冷凍するパスタは、少し濃い目の味付けをして保存しておくといいでしょう。
【味付けしていないパスタを解凍する場合】
凍ったままのパスタとソースや具材をボウルに入れ、電子レンジで加熱すれば、あっという間にパスタの完成です。忙しい朝にはとっても便利です。解凍する際に加熱するため、パスタの茹で時間は通常よりも少し短めにしておきましょう。